はじめに
寿老人(じゅろうじん)は長寿を授ける福の神です。福禄寿と並んで長寿の象徴的な存在として多くの人々に信仰されています。日本では七福神の一尊として有名です。福禄寿とルーツが同一で、見た目も似ていることからたびたび混同されます。寿老人の特徴や起源、ご利益、見た目について、詳しく解説します。
寿老人の起源
寿老人はカノープス(南極老人星)の化身とされ、中国宋代に実在した仙人がモデルとも言われます。また道教の始祖老子と同一視されることもあります。中国の民間信仰に深く関わっており年配者を尊重する風習や長寿を願う行事が多く行われています。
寿老人のご利益
長寿・繁栄・健康
寿老人を信仰することで、長寿・繁栄・健康などのご利益を得られるとされています。また、家族の幸せや家庭円満、商売繁盛、学業成就など、様々な願い事にも力を貸してくれるとされています。
見た目
長い髭を持つ老人の姿で表されます。手には難を払う扇子を持ち、巻物の経典を巻き付けた杖をかかえ、鹿を従えます。霊薬を含むひょうたんや桃を持つ像も見られます。携える鹿(牡鹿・玄鹿)は千五百歳でその肉を口にすると二千歳の長寿を得るという妙話が残っています。
まとめ
寿老人は、長寿・繁栄・健康司り、中国の道教に由来する福の神です。子孫繁栄や商売繁盛、家庭円満など様々なご利益を持つ神様として知られています。寿老人は白髪、長い髭をたくわえる老人の姿で表され、室町時代には長寿をさずける神として七福神の一柱に選ばれています。七福神の一尊ながら福禄寿と混同されるなど認知度はそれほど高くありませんが、歴史をもつ由緒正しい福の神です。
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