はじめに
大黒様は古来から日本で親しまれる福の神です。七福神の一尊であり、恵比寿様とともに祀られます。五穀豊穣、商売繁盛、家内安全など、さまざまな願いをかなえてくれると言われています。この記事では、大黒様の起源やご利益、特徴などについてわかりやすく解説します。
大黒様の起源
もともとはインドの神話に登場するのマハーカーラという神(破壊と創造の神)にさかのぼります。
インドで生じた仏教を通じて中国へ入り、道教に取り入れられます。その後密教とともに最澄が日本へ寺院の厨房神として伝えました。その後、平安末期から鎌倉時代(1185年-1333年)にかけて、日本の神道と仏教が交流する中で、現在のふくよかな恰幅ににっこりとほほ笑む大黒様として親しまれるようになりました。七福神の一員になったのは今から約700年前の室町時代です。
ご利益
大黒様は、五穀豊穣の神として農業を守り、商売繁盛の神として商売人に愛されています。また、家内安全の神として家庭の平和を守る役割も担っています。日本では、恵比寿とともに福の神とされ、二神はよく一緒に祀られます。
五穀豊穣、財運向上、商売繁盛、家運隆盛、五穀豊穣、縁結び、招福招財、子授け・安産、厄除け・魔除け成功・出世、健康・長寿、料理の神、交通安全、芸能の神、諸願成就、開運招福、繁栄、豊穣、農業の神、食物充足、豊かさ、金運、立身出世
見た目
大黒様は立派な恰幅ににっこりとほほ笑む親しみやすい福の神です。繁栄を招く打出の小槌、無尽蔵の富を象徴する福袋を担います。豊穣を意味する大俵に乗り、ネズミが描かれることもあります。このような大黒様の持ち物や立ち居などから、食や金運の側面から大きな福をもたらす存在だということを推し測ることができます。
まとめ
紀元前のインドまでさかのぼる大黒様は、年代や移動を経て、現在のにこやかな福の神に落ち着きました。もともとは暗黒天(マハー:大きな,カーラ:暗闇)という闇を司る神でした。これが大黒という名前の由来です。その意味では今もまたその姿や意味の変遷の途中にあると言えるかもしれません。
日本文化において平安時代以降、恵比寿様と並んで大切な守護神として位置づけられました。
五穀豊穣、商売繁盛、家内安全などの福の神として信仰されています。戦乱の時代、農民から成り上がった豊臣秀吉は三面大黒天(大黒・毘沙門・弁才)を信仰していたという話が残っています。古くから日本の文化に深く根ざし、今もなお多くの人々に愛されている守護神大黒様は、さまざまな願いにこたえつつ私たちの生活や文化の中で大切な存在として息づく福神です。
※津山銘木有馬店では、各種仏像・福の神・動物などの多岐にわたる木彫り置物を展示販売しております。造形に加えて樹種や木目なども勘案し、吟味した縁起物を取り揃えております。お顔や表情が肝になることを加味して、一点ずつ入荷、展示、販売致しております。
▼大黒様 一覧▼
▼木彫りギャラリー▼
コメント