屋久杉は伐採が禁止されているのに、
なぜ屋久杉が商品として世の中に出回っているのでしょうか?
「伐採禁止の屋久杉で作られたものを買うのはどこか気がひける」
と思われる方がたくさんいらっしゃいます。
現在屋久杉の伐採はおこなわれていません。
しかし、新たに屋久杉を使った品物が生産されています。
その理由ですが、
土埋木という、土に埋もれた材料を使用しているからです。
新たに、切り倒すことは禁止されていますが、
かつて切られ、山に野放しにされた屋久杉は使っていいことになっています。
その方針のもと、林野庁という国の機関が主体となり、
土埋木の競り市が定期的に鹿児島でおこなわれています。
この写真は屋久島の山の写真です。
写真に映るのは台風によって倒れた屋久杉です。
屋久島の山では、
こういう風に屋久杉が野放しにされている景色がめずらしくありません。
ただし・・・
こういった土埋木も年々減少しています。
土埋木が枯渇すれば、
あたらしく商品をつくることができなくなります。
土埋木の減少に比例して
年々原木価格が上昇してしまっています。
一部では投機目的の購買がおこなわれています。
あらたに原木が出なくなることを考えると、
現在流通しているすでに加工された屋久杉のユーズド商品を
いかに活用できるかが、生き残るための道のひとつだと感じています。
ということで
伐採禁止の屋久杉ですが、
伐採しているのではなく、土埋木を使用しているため、
出回る商品に違法性はありません。が、
ここ数年での枯渇や競り市での価格高騰などを踏まえると、
希少性は高まってきています。
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