はじめに
お地蔵様は仏教世界の菩薩に属します。サンスクリット語ではクシティ・ガルバ「大地の蔵」を意味します。日本へは平安時代に入ってきたと考えられています。現在でも全国各地に石や木で作られたお地蔵が道路沿いなどに点在しています。凛とした写実的な表情から穏やかで愛くるしいお顔まで造形は様々です。お地蔵様は慈悲深く子どもを守る親しみやすい神様です。六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)を巡りあらゆる衆生を救います。
性質
お地蔵様が子どもを守る神様として親しまれる理由は、その慈悲に満ちた性格と、苦しみを緩和する力にあります。昔から子どもは命の危険にさらされることが多く、慈悲深く親しみやすいお地蔵様に救いを求めました。身代わり地蔵と呼ばれる、身体の一部が欠けた地蔵も信仰の対象となっています。
ご利益
お地蔵様にはさまざまなご利益があります。特に、子どもや旅人を守る神様として知られ、子供が無事に育つことや旅の安全を祈願する人が多く訪れます。水子供養にも選ばれることが多く、病気の平癒や縁結びのご利益もあるとされています。
ルーツ
お地蔵の起源は、一説には古代インド神話のプリティヴィーにまでさかのぼります。プリティヴィーは、大地を司る女神で、豊穣や安定を象徴し、信仰されていました。日本においては、平安時代末期に、世の中が混乱するとともに、末法思想と極楽浄土に往生しようと願う浄土信仰が広まるとともに地獄から救済してくれるお地蔵様への信仰が武士や庶民にも広まっていきました。
まとめ
慈悲に溢れ、人々の願いを叶えるお地蔵様は、特に子どもの守り神として時代を超えて信仰されてきました。水子供養においても名高い菩薩であり、多くの人々から崇敬を受けています。日本全国には石像や仏像が数多く存在し、それぞれの地域や信仰の対象となっています。また、願い事を叶える菩薩としても知られ、多くの人々がお地蔵様に願いを託し、願い事が叶うと信じられています。
お地蔵様には、子宝安産、交通安全、商売繁盛、家内安全など、様々なお守りがあります。さらに、お地蔵様に関する多くの伝説が語り継がれており、その慈悲の深さを象徴する存在として多くの人々から愛されています。こうした特徴から、お地蔵様は多くの人々に親しまれ、日本の文化や伝統に根付いた存在となっています。
※津山銘木有馬店では、各種仏像・福の神・動物などの多岐にわたる木彫り置物を展示販売しております。造形に加えて樹種や木目なども勘案し、吟味した縁起物を取り揃えております。お顔や表情が肝になることを加味して、一点ずつ入荷、展示、販売致しております。
▼お地蔵様 一覧▼
▼木彫りギャラリー▼
コメント