不動明王 仏尊

不動明王の特徴β

不動明王とは

怒りの形相で火をまとい、右手に剣、左手に縄を持ちます。この怒りは、悪いものを断ち切る力を表しています。羂索は煩悩を縛り、宝剣は邪心を断つために使われます。不動明王は、悩みや煩悩から解放されるために、私たちを導く存在とされています。また、大日如来の化身ともされ、どんな人でも救済するために生まれた存在です。慈悲深く、人々を守る守護神でもあります。

ご利益

勝負必勝・立身出世・病気平癒・疫病や病気の退散・健康祈願・厄除け・災難除け・災害や災難からの守護・ 安産祈願 ・商売繁盛・金運向上 ・家内安全・家庭円満・交通安全 ・学業成就・試験の合格・良縁・良縁の維持・縁結び・悪縁や悪習慣の断ち切り・邪気払い・祈願力や勇気・悪霊払い・活力の増強・成功祈願・精神面での落ち着き・安心感の獲得・精神安定・心身の浄化や成長

歴史、日本への伝世

不動明王は、7世紀にインドで発展した密教の仏教徒によって信仰されていました。その後、中国を経由して9世紀に日本に伝えられ、平安時代には多くの信仰を集めるようになりました。伝承によると、空海が唐から帰国する際に持ち帰った秘仏が、不動明王であったとされています。以後、不動明王の信仰は、平安時代以降全国的に広まっていきました。

見た目

燃え盛る赤い炎の後背(カルラ炎)、青い肌、利剣と羂索を持ちます。怒りの形相で、口を大きく開け、上下に牙があります。倶利伽羅剣は智慧をあらわしており、煩悩を断ち、羂索は邪心を縛り良心を呼び起こすためのものとされます。如何なる者でも屈服させて救済しようとする姿のあらわれである怒りは同時に慈悲の心を示しているともされます。

真言

一字咒(いちじしゅ)
ノウマク サンマンダ バザラダン カン

火界咒(かかいしゅ)
ノウマク サラバタタギャテイビャク サラバボッケイビャク サラバタタラタ センダマカロシャダ ケンギャキギャキ サラバビギナン ウンタラタ カンマン

慈救咒 (じくじゅ)
ノウマク サンマンダ バザラダン センダ マカロシャダ ソワタヤ ウンタラタ カンマン

まとめ

不動とは揺るぎない悟りの心のこと。古代インドの破壊と創造の神「シヴァ」にルーツをもちます。右手の剣は貪・瞋・痴の三毒を切り払い、左手の羂索は迷いの道に陥る衆生を縛り救い、どんな悪人でも仏道に導くという心の決意をあらわした姿とされます。現代でも日本で最も信仰される仏像の一つであり、多くの人々から愛されています。


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